9月12日
9月12日はわたしの父の命日です。わたしが生まれた病院で父は亡くなりました。
大学4年生だったわたしは夏休み。毎日父の看病のため、一緒に病院に寝泊まりしていた母のサポートをするためほぼ毎日病院に行ってました。
わたしが行くと毎回いろんなお酒の話や食べ物の話をして雑誌を見せてくれました。いつか食べに行こう!と。
もう食べられないのに。
年頃の娘、自分の看病。話題を切らさないように、自分の弱さを見せないようにしていたのだと思います。
私がいつものように病院にいき、一旦家に帰宅した間に父は母と妹に看取られ亡くなりました。
4年の夏なのに就職先の報告だってできてない、卒業式の袴姿だって見せてない、妹の成人式だって見れてない。まだおばあちゃんだって生きてるのに。頭の中真っ白でまるで長い映画を見ているかのような感覚だったことを鮮明に覚えてます。
今父が生きていたら私たちの野菜をどんな顔して食べてくれてるのかな。わたしたち姉妹以来の女の子の赤ちゃんの抱っこ、喜んでくれたかな。
いろんな思いが心をよぎります。
父が亡くなって8年目。
ようやくそんな気持ちになれ、家族もやっとそれぞれ落ち着いた生活が送れるようになったと思います。
夏から秋の空にかわると毎年父を思い出します。
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