バランスがバランスしてくる

にんにくの芽が採れています。ちょっと前まで葉にんにくを出していて、しばらくすると、その葉っぱの中心から、にゅぅっとにんにくの芽が伸びてきて、鉛筆くらいの太さのそいつをつまみ、ぎゅぅっと上方向にゆっくりと引っ張りながら収穫します、これが適度に難しく、気を抜くと茎が短いところで折れてしまうのですが、うまくいくとぎゅぎゅぎゅぅっと鈍い抵抗を指先に感じながら、30センチくらいの長物が採れ、リンゴの皮を一本つなぎでうまくむけた時みたいな達成感があり、一本一本挑む感じで収穫してます。にんにく一個に茎一本なので、そんなには採れず、収穫できるタイミングも、アッという間に終わります。この後は、新ニンニクとして収穫し、最後は乾燥ニンニクとなり、その時々で味も食感も違ってくるので、他の野菜よりもそれが露骨に感じられて楽しいです。

 キュウリとトマトの定植もしました。夏野菜の植え付けが始まると、もう本当に怒とうの日々で、ナスやピーマンの苗たちも控え、空心菜やモロヘイヤ、かぼちゃなや落花生なんかも同時期で、世間はゴールデンウィークですが、ゴールデンな雰囲気はまったくなく、でも世間の休み時が稼ぎ時みたいな商売もけっこうあるので、そのことについてはいいっこなしだと思いますが、農業は収穫までのスパンが長く、忙しいときはひたすら忙しいだけで、忙しいほど実入りがむしろ少なくて、種代や肥料代やら、出るほうといったらこの時期ほどたくさん出るしで、やはり割が合わない感じもすることはするのですが、そう悪いばかりでもなく、援農として代わる代わるに助っ人がきてくれたりもして、そういう日は本当に速く作業が進みます。よく考えると援農という言葉が存在することにも驚きで、わざわざ自分の仕事が休みの時に、よその商売を手伝いに来てくれるなんて、この現象はなかなか他の業種には起こりづらいような気がします。たぶん仕事としての色んなバランスがいいのだろうと思います。バランスが良すぎるあまり、そのバランスがゆえに儲かりづらいのかもしれません。

(ニュースレター記事より)

ないとう農園

あんしん、あんぜん、美味しいの一歩先へ。 「心躍る野菜」を育てています。 presented by 有機農業法人 ㈱さいたま五つ星野菜

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