ぼくたちはどうやら

 この一週間なにをやってきたか思い出そうとするのですが、いつなにをやったのか、記憶の中ではすでにぼんやり混ざり合ってしまっていて、この日に確かにこれを実行したはずだと断言しづらく、元来ぼくは、「立てない予定はくずれない」みたいな信条で暮らしているところがあり、計画は漠然としていればいるほど清々しくて、というのも計画というのは立てたからには達成したくなり、だけども天気だとか生態系だとか、そういう身近なくせしてこちらの事情など一切顧みない、情け容赦ないわがままシステムが、ありとあらゆる状況を問答無用でぼくらに押し付けてくるものだから、綿密さがかえってあだとなり、立てた計画なんか心や体もろとも簡単にやられてしまい、ひとたまりもありません。  

 自然を相手に商売をするときは、立てた計画にいつでもスキを忍ばせておくことが重要で、計画がずれることを見込んで計画し、見込んだ計画もそこからさらにずれていく、ということも計画の内に入れといて、もちろん計画の内に入れた計画もこれまたずれることだって考慮して、となると、どこまでいってもずれにずれ、そのことで考えもしなかった、計画以上の成果に出会えたとなれば、それはもちろん幸せで、そうじゃなかったとしても、ずれがずれるとそれはもう元通りになっているという可能性もあるということで、ずれたおかげで計画通りにいくかもしれず、だから計画を全く立てないというわけでもなく、そういう風に漠然とした計画を、ずれてもいいし、ずれなくてもいいし、みたいな適当な具合で持っているくらいがちょうどいいような感じがしています。 

  実際に畑にいってその様子から察すると、どうやらぼくたちは直近で、アブラナ科やにんじんの種をまき、防虫ネットや遮光ネットをかけていき、芽がでたそばからすぐにその遮光ネットを剝いでいき、次なる畝にまた張って、それだけでなく、種撒く畝がなくならないように、次から次にトラクターで耕して、それと同時に肥料もまいて、周辺の草も適宜刈り、こういうことをどうやら毎日繰り返しているみたいです。なんの作業をやっていたのか翌日にはもうほとんど覚えていないくらい色んなことを並行して進めていき、まるで夢の中のようにごちゃっとしてきた雰囲気がでてきたら、いよいよこれから農繁期の始まりです。

ないとう農園

あんしん、あんぜん、美味しいの一歩先へ。 「心躍る野菜」を育てています。 presented by 有機農業法人 ㈱さいたま五つ星野菜

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