10年
2011年にないとう農園の看板をかかげまして、日々せっせっと野菜を育てていて、勘定すると今年2020年が10年目に突入していく年だとわかり、となると、一年間の住み込み研修を合わせると有機農業に首をつっこんで丸10年たっていて、ここのところやけに仕事がおもしろいと感じるのは、10年くらいやってみてやっと見えてきたものとか、まだぜんぜんつかめないけどどうやらこの辺りにとっかかりがありそうだだとか、ちらほらわかってきたからなのかもしれません。
ぼくがやっていたいのは単純で、いろんな野菜をおいしく、ずっと作っていくことで、それを実際的にテキパキやっていける個別の体系が有機農業だと思っています。
無農薬だとか有機肥料だとか少量多品目だとか環境保全だとか、最初は先行する有機農業の型に自分をはめていくことから始めまして、ひっしにやってどうにか身に沁みていき、10年たったこの頃は自分がやりたいことに独りでに有機農業のキーワードがぶら下がってきたという気分があり、それはとてもいい傾向な気がしています。
0からのスタートで、後継ぎでもなく貯金もなく青年給付金ももらわずだったのでずいぶんのんきで自由な経営でやってきました。ですが、スピード感と引き換えに得るものはたっぷりあった気がしてます。栽培技術や経営はああでもないこうでもないの繰り返しでずいぶん骨太になってきましたし、設備はコンパクトですが、畑の稼ぎだけでひとそろいできたことは自信にもつながりました。
健康な野菜は、小ぶりですが細胞壁が適度に厚く、しなやかで味があります。
そんな野菜を育てていたいし、農園としてもそんな風に健康的でありたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ないとう農園 内藤圭亮
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